林業について…
林業作業は山林で行っていますので見る機会が少ないものだと思います。
もし見る機会があっても、何の作業を行っているのか、何のために作業しているのかよくわからないと思います。
「林業とはどんな仕事?」
「間伐と皆伐の違いとは?」
そんな林業に関することを簡単にご紹介したいと思います。
林業について少しでも興味とご理解いただければと思います。林業は木材を生産する仕事です。
天然林とは伐採などで人の手が入っても自然の力によって更新している森林のことで、自力でどんどん成長していいます。
日本で「里山」と呼ばれている多くの森は天然林のことをさしています。
国有林と民有林(公有林・私有林)
国有林は、林野庁所管の森林管理局、森林管理署等が所有する森林です。国有林は奥地の脊梁山脈や水源地域に広く分布し、地域特有の景観や豊かな生態系を有する森林が多くあります。
また、森林の多面的機能を発展する上で重要な位置を占めています。
国有林は多様な森林を有していますので、民有林からの供給が難しい青森ヒバ、天然秋田杉、木曽ヒノキといった文化財等に必要な銘木を自然環境の保全に配慮しながら供給したりしています。
史跡や名勝等と一体となって文化的価値のある景観や渓谷など優れた自然が見られる歴史的風致を構成する役割もあります。
民有林は都道府県や市町村の所有する「公有林」と個人や企業が所有する「私有林」に分けられます。最近では業界を問わず企業の森づくり(社有林)も進んでいます。また、学校が保有している森林は学校林と呼ばれ、児童や生徒への環境に関する教育や体験活動が行われています。
人工林の育て方
1.地拵え(じごしらえ)
伐採後に植付をするために、伐採木や枝葉や残木を取り除き整地する作業です。
また、出荷できない太さの間伐材は林内に肥料として残します。道路からかなり奥へ入っていくような場所でも伐倒木を搬出できないのでこのような作業方法を行います。【切り捨て間伐】
計画的な伐採は自然破壊とは違います。
《参考資料》
林野庁 (2016)『平成28年版 森林・林業白書』 (一社)全国林業改良普及協会
(一社)日本治山治水協会 (2014) 『平成26年版 保安林のしおり』 (一社)全国林業改良普及協会